コロナ禍の影響もあり、リモートワークなどでオンライン会議をする機会も多くなってきましたが、婚活でもお見合いにオンラインを活用する機会が増えてきました。この記事を書いている2022年7月には全国的に第7波の到来が騒がれています。
婚活サービス大手のIBJではZoomを利用したオンラインお見合いのサポートを2020年3月から開始しましたが、仮交際に進む確率が従来の対面式の30%に比べ50%に上がり、現在でも40%をキープしているそうです。
その背景には以下の理由があります。
- ラウンジの雰囲気や周りに気を使わなくて済み、相手に集中できる
- 自宅でリラックスした状態でお見合いに臨むことができる
- 画面越しのため、実際に会ってみたいという心理が働く
今後はコロナウィルスが落ち着いてお見合いが対面式に戻ってきたとしても、一定の需要が見込めるオンラインお見合いが無くなることは無いと判断できます。
この記事ではオンラインお見合いで少しでもお相手から良い印象を持ってもらえる方法について失敗談を元に説明します。
結論から言うと、良い印象とは会話の内容ではなく見た目の印象です。なぜなら、約40分程度のお見合いで、お互い初対面のためトークは当たり障りのない内容になってしまいます。大事なのは次にまた会って話をしたいと思ってもらう事です。
そのため、自分が明るく好印象に映るよう工夫すれば、次のステップへの成功率があがります。
オンラインお見合い希望だとあらかじめ仲介人に伝える
お見合いの基本はやはり実際に顔を合わせる対面式です。
オンラインでお見合いを行いたい場合は事前に担当の仲介人に「オンライン希望」と伝えておくと調整がスムーズです。
お見合い相手が遠方に住んでいるからオンラインお見合いになるだろうというのは甘い考えです。なぜオンラインお見合いを希望するのかの理由も明確に伝えたほうが良いです。
お見合い相手が対面式を望んでいた場合、理由が明確でないと「私の事を軽く見ているのでは?」と要らぬ不安を持たれることに繋がってしまいます。
オンラインお見合い専用のアカウントを準備する
前提として、お見合いに参加するためだけに使用する場合はアカウントが無くても問題ありません。ただし、お見合い前に自分が画面にどのように映っているのかを確認するために必要です。
アカウントを持っていれば、自分がホストとしてミーティングを開催できるようになります。
職場やプライベートでもZoomを使っている場合は、アカウント名やプロフィール画像にも注意が必要です。
職場の社名や役職が付いたままなんてことのないように。あまりにもふざけたアカウント名やプロフィール画像は婚活には向いていませんし、お相手から良い印象を持たれません。
その都度、表示名や画像を変更することは可能ですが、面倒なので婚活専用のアカウントを準備することをお勧めします。
ニックネームでも構いませんが、私はフルネームにしています。画像も当たり障りのない風景にしておくと、変な失敗をしないですみます。
ペットの写真を使用している人は注意が必要です。
画像からペットを飼っているという話題になることもあります。お相手はペットのことが苦手だったり、犬や猫のアレルギーを持っていたりした場合、画像が原因でお見合いが失敗に終わる可能性があります。
逆にペットを飼っていることを前面に押し出したい。ペットと一緒の私を受け入れてほしいといった場合はペットの写真を画像に設定することも有効な手段です。
オンラインお見合いにはパソコンを使用する
オンラインお見合いはスマートフォンでも参加できますが、パソコンでの参加をおすすめします。
- 画面が大きい
- カメラの位置を目線に持っていきやすい
- 通信料(パケット料金)の節約になる
オンラインお見合いの時、大抵の場合は机の前でイスに座って行うと思います。スマートフォンでお見合いを行う場合はスタンドを準備することになりますが、カメラの位置が胸より低い位置に来てしまうことがほとんどです。
カメラの位置が低いと必然的に猫背気味になり顔を下向きにしなければなりません。下を向くことにより口角が下がり、鼻の下や頬、あごがたるみ、ほうれい線がくっきり刻まれ、老けた印象を与えてしまいます。
スマートフォンのインカメラで自分の顔を画面の中心に持っていき、さらに肩の両サイドにも余白が残るような位置にカメラを持っていってください。
私のスマートフォンはiphone12ですが、顔から40cm弱しか離せません。インカメラのズーム機能は無いに等しいのでズームを使って顔とカメラの位置を調整するのは難しいです。
お見合いの間、カメラを顔から40cmのところに置いておくのは、思った以上に疲れてしまいます。
また、通信料の節約のためにもパソコンの方がおすすめです。Wi-Fiを使用すれば問題無いと思われるかもしれませんが、お見合いの最中に電波が途切れるといった万が一のトラブルを避ける為にもWi-Fiはおすすめできません。
オンラインお見合いにはインターネットには有線で接続する
パソコンでオンラインお見合いをする場合、Wi-FiではなくLANケーブルなどの有線でインターネット環境に繋ぐことをおすすめします。なぜなら、Wi-Fiの電波は不安定のため回線が途切れることがあるためです。
画像が固まったり音が飛んだりするだけならまだしも、Zoomから退室してしまう可能性もあります。もちろん画像が固まったり音が飛んだりすることも、お見合い相手に失礼です。
なぜ、オンラインお見合いをパソコンでおこなうのか。さらに有線接続で行うことをおすすめしているかというと、私の経験談によるところが大きいです。お見合いを行っている場所とルーターを設置している場所が違うひとは要注意です。
直接オンラインお見合いで使用したことはありませんが、私の家の構造上ルーターはリビングに設置しなければなりません。リビングと寝室は離れており、コンクリートのカベが間にあります。
私の寝室では5Ghzだと電波が届きません。2.4Ghzも不安定です。ですので、オンラインお見合いという大事な場面では安全を期すために有線で確実に繋ぐことをおすすめしています。
Zoomの場合は1.5Mbps(上り/下り)以上が推奨されています。
事前に自分のインターネット速度の確認を行いましょう。Google検索で「スピードテスト」をキーワードとして検索を行うと、検索画面の一番上に「インターネット接続テスト」の項目が表示されます。
オンラインお見合いではイヤホン・マイクを準備する
お見合い相手にクリアな声を受け取る、届けるということが最大の目的ですが、自分の声だけを相手に届けるということも重要です。
自宅でお見合いを行っている最中に、来客によるインターホンなど予期せぬ外部からの音が相手に伝わってしまうと失礼です。マイクを準備することで、ある程度自分の声以外の音を無くすことができます。
お見合い相手ではないですが、職場のweb会議の時にマイクと鼻が近すぎて鼻息が目立つひとを見かけます。マイクを口元に近づけすぎることが原因なので、気を付けましょう。
外部からの音の話をしましたが、届け物など事前に時間の調整ができる場合はお見合いの時間を外しましょう。お見合いに集中する。相手にも集中してもらうということも、お見合いを成功させるテクニックの1つです。
オンラインお見合いではバーチャル背景は使わない
Zoomお見合いで部屋の様子が映らないようにバーチャル背景を使用している人がいます。気持ちはわからなくもありませんが、バーチャル背景は使用しない方がお相手に好印象を与えます。
なぜなら、お相手に「部屋が汚くてだらしない人なのでは?」と不審に思われる可能性が高いからです。それでなくてもバーチャル背景を設定すると顔の輪郭がぼやけたり、自分が画面から消えてしまったりと言った予期せぬトラブルがあります。
バーチャル背景を使用しないため、当たり前ですが部屋が映ります。カメラでどこまで映り込むか事前に確認を行い、見える範囲をキレイにしておきましょう。
オンラインお見合いでも最低限の身だしなみは必要
自宅でリラックスできると言っても、部屋着でお見合いに参加するのは相手に失礼です。
服装に迷った時はプロフィール写真と同じ服装で参加することがおすすめです。男性は自宅だからネクタイは不要といった内容の記事を見かけますが、ネクタイをしていても相手にマイナスイメージを持たれることはまずありません。
なぜ、プロフィール写真と同じ服装が良いかというと、お見合いをする相手はあなたのプロフィール写真を見て、お見合いをすることを決めています。
オンラインお見合いは画面越しでしか相手を見ることができないため情報量が少ないです。プロフィール写真から、ある程度のイメージを持っているので、プロフィール写真と全く方向性の違う服装だと「どこかイメージとちがう」と思われる可能性もあります。
また、プロフィール写真と同じ服装で良いということは、服装に頭を回す必要がないということです。お見合い相手との会話に集中できるというメリットもあります。
これは男性にも女性にも言えることですが、室内で行われるオンラインお見合いでは白系のトップスが効果的です。なぜなら、白色は光を反射させるためレフ板効果が期待できるためです。
オンラインお見合いでは上半身しか見えません。レフ板効果で顔回りを明るく見せることで相手からの印象をよくすることができます。
オンラインお見合いでは室内の場所取りが大事
お見合いを部屋のどこで行うのか。言い換えればパソコン、またはスマートフォンを部屋のどこに置くかでお見合い相手からの印象は天地ほどの差が生じます。
画面越しに見たときに「顔がハッキリ映っている」「清潔感のある背景」「外部の音がうるさくない」という状況を作ることが大事です。
具体的に言うと、「逆光にならない」「背景は壁」「窓やドアを閉める」に気を付けてカメラの位置や向きを検討します。
よく聞く失敗が「明るい」ほうが良いだろうとカーテンを背にしたところ、逆光で顔が暗くなってしまった。とか、同じく「明るい」ほうが良いだろうとベランダに出たところ、外の音がうるさくてお見合いどころではなかった。などがあります。
間取りによって変わってくると思いますが、私の場合は以下のようにしました。
- 窓は座った位置から右側に。
- カーテンは全閉する。
- 部屋の電気をつける
- カベに背を向ける
さらにパソコンを置く机の上に白い紙を敷いて、レフ板効果を狙いました。
オンラインお見合いでは目線をカメラに向ける
オンラインお見合いで自分が話をするときは画面ではなくカメラを見るよう意識したほうが、相手に良い印象を持ってもらう事が出来ます。なぜなら、カメラを見ることによって相手からは自分を見ているように映るからです。
逆に相手が話をしている時はカメラではなく画面を見ることによって、「真剣に相手の話を聞いている」と感じてもらうことができます。ただ聞いているだけではなく、「そうですよね」「ステキです」などの言葉と一緒に相槌の動作も大げさに行うと、お見合い相手にリアクションが伝わりやすいです。
オンラインお見合いで大事なのは、画面越しでも相手に自分の真剣さを伝えることと、画面越しの相手の感情を読み解くことです。
オンラインお見合い前に自分の映り方を確認する
事前にオンラインお見合いで相手に自分がどのように映っているのか確認をしておきます。自分のアカウントを持っている場合は、ホストとしてミーティングを開催して録画を行います。
この時、予定しているお見合いの時間と同じ時間に確認するようにします。なぜなら、部屋の明るさの条件も昼と夜で変わってしまうからです。
録画した動画を確認します。
- 活舌良く話せているか?
- 外の音がうるさくないか?
- 自分の鼻息は聞こえていないか?
- 背景はスッキリしているか?
- 顔の映りは問題ないか?
- 背筋を伸ばして座った時に顔が画面の中央にあるか?
カメラやマイクの位置を調整すれば、画面の明るさやノイズはある程度改善できます。
私はノートパソコンの下に本を重ねて、カメラが目線と同じ高さになるように調整しました。
一番問題にしてほしいのが画面の暗さです。お見合いはお互いに緊張していますので、トークの内容よりも見た目の印象の方が大事です。画面が暗いと印象も暗くなってしまいます。
嬉しいことにZoomには明るさ調整機能が備わっています。設定(歯車マーク)のビデオから「低照度に対して調整」にチェックを入れ、「手動」にします。
スライダーを移動させることで、画面の明るさを調整することができます。
他にも、「外見を補正する」という機能もあり、肌の色味も調整できます。色々試して自分の一番映りが良い設定を見つけましょう。
最後に
いかがでしたか。
オンラインお見合いから次のステップへの成功率を上げるためには見た目の印象を良くする必要があります。
- 回線切れの無いネット環境の構築
- 外の音が入らないようにマイクを使う
- プロフィール写真と同じイメージの服装
- レフ板効果を狙った服装もおすすめ
- 自分が話すときはカメラを見る
- 相手が話をしている時は相槌をしっかりとる
- 自分が画面越しにどう映っているか事前に確認する
- Zoomの標準機能で補正する
オンラインお見合いの良いところは、上半身しか映らないということです。机の上にあらかじめ話をする内容をまとめたリストを準備しておき、飲み物を手に取るタイミングなどでリストを読むことも可能です。
これから初めてオンラインお見合いをする方も、オンラインお見合いで上手くいかないと悩んでいる方も、成功率をあげる方法を実践してステキな出会いに繋がってほしいと祈っています。